一般に同じ甘味料ということから砂糖とはちみつは同一視されがちですが、まったく違う食品です。はちみつはミツバチが花から分泌された花蜜を採収して自身の体内で唾液酵素等によって、ぶどう糖と果糖の単糖状態に転化されたものです。
砂糖(蔗糖)はブドウ糖と果糖が硬く結合した2糖類でこの状態では体内で消化、吸収ができませんが、単糖類である、はちみつは即消化、吸収され胃に負担をかけません。体力の衰えた病人にブドウ糖を注射するのは、この性質を利用したものです。
さて、純粋の生はちみつは天然で自生した花から採取され、熱処理を施さず、その組成が自然のままですから身体にとって滋養豊富な食品といえます。はちみつの組成は、10℃の熱を加えると10%壊れると言われますから、身体に必要な微量栄養素を考えると生が理想のはちみつといえます。
純粋の生はちみつは自然活性度が高く、普通の加熱はちみつや添加加工はちみつとはその成分に大きな差があり、ビタミンやミネラルをバランスよく非常に多く含んでいます。
はちみつは強肝作用があることでも知られています。
「抗脂肪肝ビタミン」と呼ばれるコリンや「老化防止ビタミン」と呼ばれるパテントン酸などの強肝物質が含まれ、コリンは文字どおり脂肪肝(肝臓に脂肪がたまる病気)を予防します。ルーマニアのスタン ボリューという医者は、124人もの肝臓疾病患者をはちみつを使って全快させたと発表しています。
アメリカ・シカゴ大学のシュルツ教授らの研究により、はちみつは最初の15分間はブドウ糖以外のあらゆる糖分の中で一番早く吸収される。しかし、他の糖分とは異なり、そのために血液中の糖分の量が多くなりすぎることはない、という事実がわかりました。はちみつの糖分は私たちの体処理できる分しか体内に吸収されず、血液中の糖分の濃度を高めることはないことがわかります。ですから、血液中の糖分を上げることのないはちみつなら、糖尿病の方でも医師と相談しながらであればとることができます。
血液中の糖分は肝臓に送られてグリコーゲンとなって蓄えられます。しかし、肝臓にも限度があり、一定量を過ぎると余った糖分はグリコーゲンとしてではなく、脂肪に変えられます。従って体内で分解されブドウ糖となる炭水化物や砂糖などをとりすぎると糖分が脂肪となり太ってしまいます。それにひきかえ、はちみつの糖分はある一定量しか血液中に吸収されませんので、同じ量をとっても脂肪となる率が非常に少ないとされています。
はちみつは、大自然が与えてくれた理想的な栄養食品の一つです。まず私たち自身の体をいたわることからはじめ、そしてこのナチュラルな甘味を食生活に取り入れることは、健康で豊かなライフスタイルにつながることでしょう。
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